患者さんから家政婦みたいに扱われる瞬間ってありませんか?ナースコールで病室に行くと、「ジュース買ってきて」みたいなw
全ての患者さんがまともな人ばかりでは無いので、そういう人に当たることもあります。でもちょっと待って。そういう患者を甘やかしてはいませんか?
看護師は医療職です。
サービス業だと勘違いしている人に、医療従事者としての心構えを説いてみます。気づかないうちに仕事だと思っていた負担を減らすいいチャンスですよ。
なぜ看護師はサービス業みたいな扱いを受けるのか
そもそも、サービス業でも無いのにサービスを強いられてしまう事が問題なんですね。
原因も2パターンあって、①患者さんの勘違い意識が関係しています。
もう一つは②ちょいとやりすぎな看護師がいることが原因。この両方が重なるとかなりマズいんです。
病棟勤務してるとよくあるんですが、ちょっとしたお手伝いを頼まれたり。
冒頭のジュース買ってきてもそうですが、何か..勘違いしてる患者さん多くね?って気づくんですよ。
でも、ここで毅然とした態度で患者さんが出来ることはやってもらう必要がありますし、それに応えてしまうナースも問題。
常識を求めても仕方が無い人はいるので、患者さんからサービス業的な扱いを受けるのは永遠になくならないですからねw
でも、看護師は毅然と断ることが可能です。
「それは看護師の仕事じゃありませんからねw」としっかり断れないと、そのお相手だけでなく他の方にまで伝染すると思うべき。
「舐められないこと」
これが出来ないと、患者さんにサービス業のお姉さんと思われてしまい仕事に支障が出ることもあります。
ちょっとしたサービスを減らせば、仕事もグッと楽になるよ!
偉そうな物言いですが、実はわたしも患者さんの言いなりになってサービス業者になっていた一人なんです(苦笑)
認知症病棟に入った頃はサービス精神では無いですが、「認知症であるがゆえにこんな感じなのかな..」と思ってやっていたことがあります。
Aさんという80代の認知症の男性ですが、紳士的でふつうっぽいんですよね。
ただ夕方を過ぎると不穏になるので、やっぱり病棟にいるだけの理由があるなと失礼ながら思いました。
その男性の部屋を訪ねてくるBさん(同じ認知症)がいるんですが、毎回この時にAさんから「アリサちゃん、お茶を貰える?」みたいな事を言われるんですw
いや、アンタの元に来た客人(患者同士だけどw)の対応やん!!
という気持ちにもなりますよね。
でも認知症故に、そういう事が出来ないのかとお茶を入れておりました。※実際に日常の小さな事ができなくなるのも認知症の特徴
回数にして数回。それを知った師長から、「なんで自分で出来ることをやってしまうの」と責められて気づきます。あ、自分で出来てたのねと。
断ると悪いなと思うわたしがいたのも事実。そういう流れで、どうしたら良かったのかを考えなかったことを反省しました。
これ以降、サバサバと「それはわたしの仕事じゃないのでご自分でどうぞ~♪」と軽くあしらうように。
その際には「ケチ」とか言われましたけど(笑)
でも、患者自身で出来ることを奪ってまでサービス業に徹する必要が無いことも分かった瞬間でしたね。
看護師さんって基本的に優しいので(自画自賛)、困ってる人は助けちゃうんですが要注意。一回手伝うと、負担が増えると思いましょうw
出来るだけ患者さんに頑張ってもらうことで仕事は減る
何気ない事ですが、こういう日常に潜むサービス業は減らすべき。患者自身で出来る物事を見抜きましょう。
甘え根性とか、看護師にやってもらいたい願望って多いじゃないですか?特に男性..。
そういうところを手伝うと付け込まれますから。「あのナースはやってくれたのに」とか言われますよね。
割と看護師の中にも、「少しだからいいや」と妥協して手伝う人もいるので困りもの。ここは業界の健全化のためにも、心を鬼にすることを推奨したいですねw
小さなサービス削減が、長期視点で見ると仕事の負担を減らすことにも繋がるので改善されてみて下さい。
夜勤など仮眠を取る前のストレスになっても面倒なので。看護師ファイトー!