看護師の仕事は「準備・段取り」が9割です。何だか本のタイトルみたいですがコレ本当。新人さんや、新しい職場に入ったばかりのナースさんは特に意識した方が良いです。
というのも「仕事ができない」と言われやすい看護師さんって突き詰めると準備不足なんですよ。もうお局ナースみたいな事を書き始めたらオバサンだなと思うわたしもいますがw
ちょうど新人看護師を受け入れたウチの職場も、まずは準備と段取りを徹底するようアドバイスしています。
仕事ができない看護師さんには、思い当たる節があるはずなのでチェックをどうぞ。
Contents
準備・段取りの重要性が分かる話
わたし自身も意識して取り組んでいるエピソードを交えてみますね。職場で起こる風景をイメージしながら読むと分かりやすいです。
「行き当たりばったりの仕事」をしない
仕事のできない看護師と言われていた頃のわたしは、とにかく行き当たりばったりの仕事が多かったんです。
小児病棟時代の話ですが、色んな病室からナースコールの要請があるので駆け付けます。
しかし、呼ばれて行ったはいいけれど急に必要になる物をナースセンターに取りに行く事もしばしば。
先輩からは「どうせ来るなら持ってきてくれたらよかったのに」なんて無茶ぶりされてた事がありました。ただ、これは考えた上で行動してればよかったんですね。
例えば取りに帰らされるものって「アンパンマンのおもちゃ(あまり多く準備できない珍しい奴)」とかがあるんですよ。
小児病棟で働かれているとわかると思うんですが、幼児だと軽い処置すらギャン泣きするので和ませグッズが必要になるのは日常茶飯事。
そういう病棟だと分かっているなら、おおよそで良いので使用率の高いアイテムくらい持って行く事をすべきだったんですね。使わなければ元に戻せばいいだけなので。
行き当たりばったりに呼ばれたからと動いていては、結果的に同じような失敗が続きます。仕事ができるナースさんほど、こういう動線に関わる動きを短くするようやってますから。
行き当たりばったりで仕事をして満足な成果が挙げられると思わないように心がけてみて下さい。
「効率のいい作業」を常に心がける
点滴などは特徴的ですが、事前に準備しておけばテキパキ終わらせることの出来る作業です。「点滴くらい誰でも」と思うのはまだまだです。
誰でも出来る事を、効率よくこなしてスピーディーに終わらせることが看護師の仕事。「そりゃ、注射だけなら看護学生でも出来ますがな」とはむかしの先輩の言葉(汗)
点滴の準備にテープをカットして、ガーゼやアルコール綿などの使用をするにしても考えておくべきです。テープをカットしながら、次はアレを準備してコレを準備してという具合。
意外とアラサーくらいのベテラン看護師でも意識していないと、「アノ人段取りが悪いよね」と思われていたりするので。
何をやらせても出来る人は出来るんですが、そこには効率のいい作業を心がけている事実があります。何も考えていないような人でも、実は効率は意識してたりするので。
仕事が遅いと言われたら、まずは効率的な動きを考えましょう。できる看護師さんは、この辺りが徹底しているのでオススメの仕事術ですよ。
患者さんの情報共有はやろう
仕事ができる看護師さんは情報共有もしっかりしています。これは患者さんへの対応力に関わる話なので、当たり前と思わず情報の共有はちゃんとしましょう。
病棟だと、朝イチに患者さんの情報を共有しますよね。
でもここでだけ共有して、仕事が始まったらその後の経過がわからず土壇場で確認する人も多くいます。これを避けられた方が仕事はスムーズに進みます。
今働いている職場はお年寄りの介護現場にもなるんですが、やはり情報の共有が無いとあたふたします。新しく飲み始めた薬のこととか、聞いて無いと本当にヤバいです。
情報共有って忙しい合間に行うのは難しいので仕方が無いんですが..。
そうは言っても、さりげないコミュニケーションが出来ているナースさんなら誰かと話すたびに情報を持ち寄ります。
ちょっと隙間時間が出来たからと言っても、雑談をする前に必要な患者さんの情報は聞きましょう。それを聞いた上で、軽いリラックスでの雑談はいいんですから。
何か患者さんにある度に、「この方は薬はどうしていたのか」とか「ベストな対応はどうすればいいのか」なんて聞いてられませんからね。
準備と段取りってこうやって組み立てて行けばいいんですよ。
いきなり段取りのいい看護師にはなれない。まずは1つから
ちなみに、ここに書いている内容は簡単なものばかりです。ですが簡単と言っても、わたし自身も失敗を繰り返して身につけて来た段取り術。
今日ここを読んだから、明日になれば実行してすぐに出来るようにはなりません。現場の空気や、自分の技量と相談しながら磨かれていく物ですから。
そういう意味で考えると、まずは1つから意識して取り組むことが重要です。わたしは幸い色んな職場を転職しながら、色々と学ぶ場所があったので助かっています。
「動線を短くしなさい」と怒られっぱなしだったら、頑張る気も失せていたかもしれませんし。そういう意味で、相談したりしながら仕事ができた環境も良かったと言えます。
今の職場で頑張るにせよ、新しい職場で頑張るにせよ。「9割の仕事は段取りで決まる」と胸にとどめておくことをオススメします。ファイト!
(関連記事:仕事の優先順位の付け方)