サービス残業って嫌ですよね。看護師は女社会なので、「わたし残業しないので(大門未知子風)」とか言いにくいですし。泣く泣くサビ残をやってる人も多いのでは?
そんなわたしも、過去に2か所の職場でサービス残業をしていたことがあります。新卒入職した小児病棟と友人に教えてもらった心療内科。共にサビ残はありました(涙)
しかしこれら以外の職場では、サービス残業をしなくて済んでいます。なぜなら、代理人である人材コンサルタントの方に残業代を請求してもらっているから。
医療業界にいると「サビ残が無いなんてあり得ない」と思われるかもしれませんが本当です。
人によっては「ウチは忙しくないから残業ないよ!」と言われそうですが。そうでは無くて、残業をサービスにしないようお金の請求もしっかりやろうという話。
サービス残業でお金がもらえず不満を抱えているナースさんは、わたしの実体験を参考にしてみて下さい。その残業代、支払わせる方法がありますよ?
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看護師のわたしがやっている残業
基本的に「定時になったら即上がり」は心がけているんですが、それでも残業が発生する事はありますよね。契約上は残業は無いので、気持ちよく帰って良いんですが。
ただ次のような流れが発生したら強制的に残業にはなっています。ポイントは定時直前なんですよ。
- 定時直前で呼ばれる
- 看護記録や伝達が遅くなる
- 超過分だけ残業になった
こんな流れが起こりえます。基本的に定時で上がるつもりで仕事をするんですが、何が起こるか分からないのが医療現場。直前で呼ばれていたら、上記のように遅れが出ます。
こうなった時に、どのようにお金の請求をしようかなと思うんですよね。お金の話は言いにくいから..とうやむやにしてる人もいるんでしょうけど。
がめつい女としてやっているので、わたしは気にせず請求してますw
残業代をしっかり請求する方法
① 経営サイドに残業代請求の旨を伝える
まず、請求する残業代についてはしっかり働いた記録を提示できないといけません。何となく「1時間残業したはず」みたいな雑なやり取りでは貰えないのでご注意を。
タイムカードなどはしっかり通すんですが、それだけだと経営サイドに「なぜ遅くなったのか」が伝わりません。
極論ですが、お喋りしてる看護師さんが遅くなってタイムカードを通していたりするので。一緒にされちゃ困りますよって話です。
そのため請求をするなら、請求する事実内容を伝える必要があります。やんわりでもキツくでも。「この残業代はしっかり付きますよね?」と言わないと貰えないと思うべき。
② 残業代がどのように計算されるか教えてもらう
病院によってどう計算するのか、そういった話も違いがあるので聞いておいた方が不満も無くなります。1時間あたりいくらとか、労働時間の何分の1とか。
これを聞いておくかおかないかで、後になって「残業代を貰ったはずなのにそんなに付いてない」というトラブルが減ります。
病院によっては、残業したからプラス○○円とか一律に決めてたりするらしいですが。「時間で計算しなさいよ!」と思うのが普通ですよね。
ガチガチに決めてもしんどいだけですが、とりあえず給与明細を見た時に「こういう計算で貰えたのね」と理解できるのが望ましいです。
③ 交渉する
最後ですが、これらの話はすべて「交渉」で決まります。病院によって対応は違いますし、場所によっては「1時間くらい..」と暗にサビ残に持って行くところもありますから。
わたしが初めて勤めた小児科病棟はこれでした。言えないわたしも悪いんですが、「そうなんですね」と折れてしまうw
ですが、交渉次第でこういうお金の問題は解決するんですよ。病院だって看護師にサビ残の問題で辞められたら困るわけですから。
1回残業するごとに「今回は○○で~」とか言いにくいじゃないですか。だから取り決めとして、勤務時間オーバーしたら○○時間で○○円と決める交渉をしておく。
ここが一番力を入れるところになりますね。
はい!そこの「それ本当?お金の話って言えなくない?」と思ったナースさん。確かにその通りです。実は、かんたんなようでここが一番難しい。
一人で言っても上手く伝えられなかったからこそ、他人に任せるって話です!
交渉は自分で出来ないなら、他人にしてもらう
わたしも交渉したことがあるので分かるんですが、お金の話なのでやっぱり言いにくいんです。「残業代はどうなってますか?」というだけで、がめつく見られそうで。(がめついんですがw)
そのため、仕事探しに使った看護師求人サイトの担当さんに「残業代がついてません」と訴えて来たんですね。仲介してくれてるので、文句は言い放題ですw
求人サイトはコンサルタントさんなど担当が付いた上で就職するので、病院での問題があれば何でも伝えてOKなシステム。
この「他人感」がちょうどいいんですよ。わたしは病院に言わなくていいし、病院側もわたしと話さなくていいし。
だけど、仲介した求人サイトとしては「サビ残させる場所に就職させた」という事実は作りたくない。そういう病院は今後紹介しづらくなるという理由から、経営サイドにも残業代請求が通りやすくなるんです。
これがもし個人で就職してしまうと、話の流れからうやむやになりやすい。まさに小児科病棟や心療内科など、個人で仕事を探したところがそうでした。
看護師専門の求人サイトは、こういう利点があることを忘れなければ使い勝手もいいですよ。「他人任せ」って言いにくいトラブルにめちゃくちゃ強いです。
試用期間で粗が見つかれば訴えられますし、そこでキチンとお金についても筋が通れば正規雇用に進めばいい。こういう選び方が出来るのはメリットなんですよね。
間違ってはいないけど、避けたい請求法
逆に、間違った請求ではないけどおすすめ出来ない残業代請求の方法があります。それは下記のような方法。
労働基準監督署を頼る
ピンと来る人はここを頼るんですが、結果的にここを利用しても支払いを強制してくれるわけでは無いんですね。電話で「支払って下さい」と命令してくれる感覚です。
実はわたしの元同僚が労基署を使っていて、まさに訴えてたので知ってます(汗)その後、支払われるには支払われたんですが、けっこうエグイ流れになりまして。
別に支払いの義務があるのは病院なのに、「行政にチクった」みたいな空気になったそうで。交渉しても聞く耳を持たない病院だったので、そこから労基署に行っただけなのに。
結果的にお金はもらえたけど、元同僚は辞めちゃいました。せっかく残業代を手にしたのに、仕事を辞めないといけなくなるというのは本末転倒。
労基署を頼るのはいいですが、まだ個人でゆったりと交渉した方が感じはいいんじゃないでしょうか。「ムカつく病院なので訴える」とかならアリでしょうけど(汗)
大小なり「権力でプレッシャーをかける存在」に見えてしまうのが、おすすめ出来ない理由です。
弁護士依頼もしくは裁判
こちらもやる人はやるみたいですが。弁護士に依頼したり裁判をするなら、それなりに残業代の額が大きい人じゃないと難しいです。
無料相談とかそういったサービスもありますが、お金の金額が少ないと裁判などに持って行っても時間が勿体ないですからね。
また同業界隈で「あの人は訴訟する人」とか思われるようになるのも面倒です。そのため、あまりおすすめはしません。
不当な残業を強いられる人は転職もアリ
残業代請求について書いてきましたが、個人交渉が苦手で代理交渉してくれる人もいない状況なら転職もアリです。
1日あたり1~2時間残業してもお金にならない状況が続くとします。
すると毎月20~40時間をタダ働きさせられる計算になります。「何日タダで働いてんだよ!」と頭が痛くなる看護師さんもいらっしゃるんでは無いでしょうか。
最近もニュースで医療職の2割くらいの方は「残業代を請求出来ていない」と回答しているくらいです。それだけ不当に残業を強いられて損をしている人がいるんですよ。(3/22朝日新聞)
そういう方は、わたしのように看護師専門の求人アドバイザーを頼って転職する方がよかったりします。
転職する段階で交渉してもらい、残業が無いところにするか、支払いはしっかり行われるようにするか話し合いで決められますからね。仲介してもらうので、言えない人ほど有利です。
求人アドバイザーのような代理人がいれば、転職した先でトラブルがあっても対応力が違います。もしサービス残業で悩んでいる方がいれば相談だけでも行ってみるといいですよ。
タダ働きさせられて抜け出せない人ほど、少しの行動でお金に変わるようになりますから。わたしも使ったおすすめ看護師求人サイトなど参考にどうぞ。