履歴書と違い「職務経歴書は難しい」と感じられる方が多いのではないでしょうか?わたしの場合、転職回数が多いため余計にキツい(汗)
履歴書が「形式的な経歴を見せること」に対して、職務経歴書は「じぶんのセールスポイント」を売り込まねばいけません。
つまり「この人物に会いたい」と思わせる内容でなければ、せっかく書いても無駄になります。
そこで今回は、職務経歴書が苦手なナースさんに向けサンプルを用意しました。わたしをベースにしているので、書き方のコツとなる部分を含めてお伝えします。
Contents
わたしの職務経歴書と書き方のコツ【転職アドバイザーの添削後】
職務経歴書も、履歴書同様にプロ転職アドバイザーさんに教わりました。(ナースの履歴書)
完成形をお見せした後に、どの点に気を付けるのかコツをお伝えします。
今の職場(認知症専門病棟)に実際に提出した職務経歴書
■平成XX年X月~平成XX年X月
〇○大学病院(三次救急指定病院) 小児科病棟 病床数○○
■担当業務内容
チームナーシング、プライマリー制
一次~三次までの小児救急、慢性疾患、リハビリ期、終末期、発達障害児、虐待児などの看護
365日重篤小児管理、ケースレポート、看護研究
【退職理由】
小児科病棟への思いは強く、やりがいもあったのですが、日々起こる小児病棟の現実に疲れ体調を崩して辞めております。
小児医療への認識が甘かったと反省し、以後はより勉強に励むようになっています。
メンタル面でも、この経験をバネに成長し自信を持てるようになりました。
■平成XX年X月~平成XX年X月
○○総合病院 消化器内科病棟 病床数○○
■担当業務内容
固定チームナーシング(高齢者70代以降をメイン担当)
食事介助、排泄介助など介護/看護を同時に行う
新規患者・家族のアナムネ聴取
病棟の接遇対策プラン作成・実施・評価
褥瘡対策、胃ろうプロジェクトチームとして、勉強会運営・退院指導マニュアル作成
【退職理由】
消化器内科を選んだのは、父が過去にお世話になったことを覚えていたからです。
しかし、時が流れるにつれ「高齢の患者さまと、もっとコミュニケーションを取れる業務はないか」と考えるようになっていました。
同時にわたしの目指す看護が確立されたため、思い切って高齢者に特化した病棟勤務を目指し離職しています。しっかり職場を探したいと考え、離職後に就活しました。
【自己PR】
わたしの強みは、失敗を必ず糧にすることです。過去に仕事に躓いたり、上手くいかず辞めてしまったこともありましたが今は違います。
なぜなら、失敗した際には次に活きるよう反省し、それを元に勉強して経験を積み上げるからです。
仕事が定まらなかった時期もありましたが、過去の失敗から高齢者の方への看護サービスを提供したいと考えられるようにもなり成長できていると思います。
失敗しても放置せず、問題が起こった時にはクリアしていく。今後も頑張ります。
記憶に頼って書きましたが、おおむねこのような内容で提出しました。
もっと酷い内容を書いていたこともあるのですが、添削されて徐々に書けるようになっています。
プロに教わった職務経歴書のコツ(転職が多いナース向け)
① 応募先の診療科に必要な経験をピックアップ
わたしの職務経歴書でお分かり頂けると思いますが、転職を繰り返しているにも関わらず2か所の病院しか書いていません。
これは、全部書かなくていいということを意味しています。転職回数をすべて書いていれば、読み手に負担を与えるだけなので。
そのため、これから応募する場所に合わせて使えそうな経歴のみをピックアップしました。
わたしの場合は、認知症病棟を希望していたので「高齢者に対応できるナース」としてのスキルが分かるようにしています。
アドバイザーさんからも、2~3施設書いたらそれ以上は書かなくていいと助言を貰っています。
② 業務内容の説明は、詳しく書かなくてもいい
必要そうな業務内容は箇条書き程度で構いません。
看護師さんの中には、必要以上に働いてきた実績と内容を書く人もいるようですが、アドバイザーさんからは削除して分かりやすく書き直してくるように言われました。
転職を繰り返しているので、その後ろめたさから「こういうことをやってました!」とダラダラ書いていたので指摘されて恥ずかしかったですね(笑)
面接官も素人では無いので、簡単に書いただけでも伝わります。よっぽど特徴的なことをしているのであれば別ですが、不用意に文字を増やし過ぎないことが大事。
③ 資格や、志望動機は履歴書に書いてしまう
資格や志望動機について書こうとすると、さらにボリュームが増えやすいです。そのため、履歴書で書ける部分はカットしました。
少なくとも、資格取得について大きく語ることもありませんからね。(自動車免許や、持っていて当たり前の看護師資格とか)
志望動機は簡潔にわかりやすさが求められるので、履歴書のスペースに書き込める内容くらいで問題なし。
面接で志望動機を聞かれたときに詳細を伝えられればいいのです。
④ 退職理由について
退職理由は、個々の事情によりますが書いても大丈夫です。わたしの場合は、転職を繰り返しているので絶対に触れられる話だと思っていましたw
辞めたことに負い目を感じている人などは、自己弁護の意味で退職理由をフォローしてしまうと良いですよ。
わたしの場合は、「辞めたことで次に繋がる」と主張していますが、マイナスなことをプラスに変える書き方を意識しています。
ここは好みの問題もあるので、どうしても転職回数が増えていた人だけ検討されてみて下さい。
⑤ 必ず誰かにチェックしてもらう(特にナース転職に詳しいプロ)
最後ですが、わたしは転職サイトの担当さんにアドバイスを貰いチェックしてもらっていました。
履歴書や職務経歴書は、誰でもネットを調べれば書けはするのですが、完成した物がキチンとしているかどうかの自己判断は難しい。
そこで可能なら、プロの目で添削してもらい間違いのない職務経歴書を作りたいところです。せっかく完成させて提出しても、見向きもされないと損ですからね..。
ハローワークだと、看護に精通した人がいないかもしれないため、最低でも各地の看護人材センター。近場にあるなら転職サイトのアドバイザーさんを頼ることをオススメします。
以上、看護師の職務経歴書の書き方でした。良い転職ができるといいですね!