連日騒がれている政治家による女性記者へのセクハラ問題。
ネットニュースなどを読んでいると、真否は不明ながらも「上司に相談したけどスルーされた(一説には女性上司とも?)」といった内容も出ています。
「うわ~最低..」と思う反面、上司が全くセクハラ問題に対処してくれないケースはあるんですね。わたしは幸い自分でセクハラ対処できていたので助かっていますが。
「自分で解決できず、上司に助けを求めたけど対応してくれない」という女性に向けて対応策を書いてみます。看護師の現場の話ですが、一般的にも使える手段ですよ。
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「上司が対応してくれない」だけで怒らない
セクハラを訴えたのに、上司が全く対応してくれないと腹は立つと思います。しかしちょっと待ってください。そこで怒っていては、解決するものもしなくなってしまいます。
対応してくれないなら、してくれないなりの行動を起こす必要があるんですね。
特に看護師みたいな女性ばかりの職場だと、セクハラ被害って頻度として起こりやすいんです。
次から次へと患者さんはきますし、上にいる人は医者など権威のある人ばかりなので。(今回は圧倒的に事例に多くなりがちな患者さんをベースに書きます)
そういう環境だからこそ、冷静になって一つ一つ対処する。これがセクハラ対応策の基礎となります。では対応してくれない上司を前にした時、何をすべきかをまとめます。
同じセクハラ加害者に悩む女性同士で徒党を組む
一人だと声が弱いのに、二人になると声が大きくなる。これは女性社会の特徴でもありますが、一人の力の弱さを感じている分部でもあるんですよね。
そのため、患者さんからのセクハラを上司に訴えるなら「同じ被害に遭ったナース同士」で言うべき。さすがに二人も来たら、上司にあたる看護師長などは対処してくれますから。
わたしの場合は、個人的な対処ができる性格でしたが仲間同士で訴えている人を見たこともあります。
普通に考えればセクハラが見過ごされる環境はあり得ないので、どんなに忙しい上司でも取り合ってもらえるはず。
精神的にしんどいですが、セクハラ被害に遭ったことを打ち明けられる同僚を見つけておきましょう。
この点ナースは女性が多いので打ち明けやすいとは思います。
「男性」を味方に付ける
看護師の場合、直属の上司は女性が多いんですが。医師なども立場的に上司なので味方にするのもありですよ。セクハラする男性は敵でも、仲間としての男性は頼りになります。
セクハラの不思議なところで、男性にセクハラの対応をお願いすると頑張ってくれることは多いです。これは男性の本能的な物なのかもしれませんが。
「女性に頼られたら守る」という行動を取ってくれるので、こういう時は甘えてしまうべき。特にセクハラ患者の中には、意図的に弱そうな女性ナースを狙う人も多い..。
男性を連れてきたら、「これは面倒なことになるぞ」と思わせる事も出来るんですよ。男性であれば誰でも良いので、医師でも男性看護師でも捕まえておきましょう。
女性だけで解決しようとして「もうやめてください、病院を出て行ってもらいますよ」なんていうとつけあがるセクハラ加害者もいます。実際、わたしはつけ上がらせた経験もあるので(汗)
実際に転職はしないけど、「セクハラが無くならないなら辞める」と吹っかける
何だかんだ言って、みんな自分事になると対応は変ります。消化器内科病棟で働いていた頃、同僚が入院している患者さんにセクハラされてたんですね。
患者さんも不調ながらも、入院慣れしていまして。まだ50代くらいなので、調子がいい時は普通にパンツの色などを聞いてくるという人でした。(はよ退院しろ!)
散々キレて上司に訴えた彼女は、あまりにも対応してもらえないので「もう辞める」と言い始めます。これには上司も驚いて、職場の人手が足りなくなっては困ると動きました(汗)
「人手不足」というのはどの職場もありがちですが、ナースの世界も同じく困る事案。変わらないようなら辞めると言ってからは、積極的に配置換えを行うなどフォローがすごかったですねw
もちろん、転職しなくても患者さんが退院するとセクハラも無くなるので「辞める!」までは言わなくても良いんですが。どうしても注意してもらいたい時の苦肉の策!
セクハラで辞めるのは勿体ない!一人で対処せず誰かに頼ろう
職場ですから、変わらない物事にエネルギーを費やすくらいなら転職した方が良いという意見もあると思います。わたしも実際、転職は看護師の特権だと思っている派です。
ただ医師や男性看護師からのセクハラならまだしも、一時的に関わっている患者さんからのセクハラで辞めてしまうのは勿体ないのも事実。
もちろん「長期入院」や「療養中」のセクハラ患者を相手にするのはツラいんですけどね。そこは上司や男性に頼って、何とか出て行くまでの間を乗り切って欲しいとは思います。
これがセクハラ被害の横行しやすい環境だと話は別なんですけどね。病棟そのものがセクハラを黙殺するところなんかはヤバいかな。でも大半はそうじゃない。
一人で対処せず、とりあえず誰かに頼ろうって話を書いてみました。
日々のコミュニケーションなども関係しますが、なるべく仲間を増やしておくことが重要ですよ!(参考リンク:看護師のコミュニケーション術)