せっかく順調に働いていたのに辞めてしまった消化器内科病棟..。原因は人間関係で、看護師同士の派閥争いに巻き込まれたからです。何が辛いってわたしが何かしたわけではないこと。
ナースは女社会なので人間関係の面倒臭さは覚悟していましたが..。どういう派閥争いが起こったのか、そしてどうすれば巻き込まれずに済むのか。わたしの体験を踏まえて解決策&予防策をお教えします。
わたしの職場で起こった看護師の派閥争い
コロコロ転職しているわたしですが、派閥争いに悩んだのはこの時期だけでした。個人的に人間関係で悩むことはあれど、ナースは忙しいので世間的なイメージほど争いも起こりません。
問題になりやすいのは、どこの職場でも同じですが個々の戦いです(笑)
ただ、看護師としての仕事への考え方やポリシーは絶対に違いますよね。それが悪い方向に出たのが、看護学校の実習生への指導でした。
その指導とは「どこまでの看護業務を学生に見せるか」ということ。
と言いますのも消化器内科病棟ですから、終末期医療を受けているガン患者さんなどもいらっしゃるんですね。そういった光景を見せることに、「ショックを受ける子もいるのでは?」との声もありました。
看護学生の実習プランは、看護師長やリーダーで決めるのですが..ちょうど新しい看護師長に変わったばかりでこれまでのやり方と変わることになったのです。
現実思考の看護師長は「見せられるところは見せるべき」と言い、「従来の流れで指導すべき」というリーダーという構図。
これは人間関係の争いというより、「学生たちのことを考えて」のことなのでケンカしているというわけでもないんです。
しかし、わたしはこの空気感に堪えられずあからさまに看護師長に寄せて意見を合わせてしまっていました。リーダーと仕事をすることが多いので、かなり気まずくなって行ったのは言うまでもありません(汗)
その後もリーダーとは一緒に働いていたのですが、どうも神経質なわたしが気にし過ぎて*夜勤などをするのもキツクなって辞めてしまいました。(*夜勤は少数なので二人になる時間もかなり増える)
派閥争いに巻き込まれない対策は「目の前で八方美人」になること!
以後、これらの経験を活かして「あ..派閥が出来そうだな..」と感じた時には言動に気をつけています。どのようにするか先ほどの例でいえば
看護師長「実習生には現実を見せるからこそ実習の意味が深まる」
リーダー「ガン患者などショックの大きい現実を見せることを急ぐ必要は無い」
こうやって意見が真っ二つになるので、どちらかに寄せれば当然反対側の人に良い顔は出来ません。そうならないために考えたのが、八方美人の進化バージョン。
わたし「実習生にとって現実を見ることには意味があると思います。ただ、ショックを受けてしまう子が多いのも事実。すべてを見せるにしても患者さんの状態の良い時にしてはどうでしょうか」
かなり八方美人な意見ですが、八方美人になるかならないかは本人たちの前で言っているか言っていないかです。わたしの場合、両者がいる前でこの意見を言えなかったことが誤解を生んでいました。
看護師長の前では看護師長に寄せ、リーダーの前ではリーダーに寄せる。そうなると、最後に支持されなかった方は「今まで言ってたことは何だったの?」ってなりますからね(汗)
この職場を後にしても、ちょっとした意見の食い違いなどがナース間で起こることもありましたが、争いそうな本人たちを前で意見しておくと八方美人でも意外と問題ないと分かりました。
ポイントはどっちの意見も取り込んで、6:4くらいの割合で意見が通ってる方を支持するという感覚ですね。
派閥争いが起こり始めたら、早めに解体してしまうのがベスト
派閥争いと言えるのかどうかわかりませんが、今回お話したようなことで片方に寄っていくのがいちばんダメ。わたしの失敗パターンが起こってしまいます。
何か空気的に意見が分かれることを察知したら、八方美人でいいから意見を無理やり固めて言っておくのがベストです。こちらが早めに意見を言っておくと、争いそうな人も気づいてくれますから。
そのため、派閥争いが起こりそうなら早めに壊してしまうことを意識すれば問題ナシ。
「わたしはこう思う」と先ほど述べたような話を、食い違う意見を唱える人たちがいる場で言ってしまいましょう。後になって「で、どっちの意見が正しいと思う?」と聞かれてからだと立場キツイですから(T△T)
もし次に争いが起こりそうなときは、ぜひ派閥争いを予防する意味で八方美人になってみて下さい!