私はナースとして介護現場で働いていますが、いわゆる「下の世話」は当たり前のようにこなしています。ただ私、こう見えて潔癖症だったんですよ(汗)
同じ看護師の間でも、高齢者相手で下の世話が増えやすいと言われる介護系ナース。
友人から「汚いとか思わない?」という質問もよくされますね。相手もナースをやっているがゆえに、素朴に思うんでしょう(汗)なぜ介護系に行くんだろうと。
ですが、「汚い」という感覚は意外と慣れちゃうんですね。潔癖症の私でも、汚い仕事を克服した方法があるのでまとめてみました。
「汚い仕事」を苦にしている方ほど、参考にして頂きたいなと思います。少なからずいるんですよね..汚いのに我慢できず辞めちゃうナースさん。。
Contents
看護師として働く以上は、どこに行っても汚い仕事は待っている
当たり前なんですが、看護師として働くなら汚い仕事は避けられません。確かに介護系はお年寄りも多く、排泄ケアなどは他と比べれば多くなるのですが。
それでも、過去に私が働いた病棟(ナースとして5ヵ所で働きました)でも同じように排泄ケアを含めた汚い仕事はあったんですね。みなさんも、思い出せばふつうにあるよねって話です。
私だと
【小児病棟時代】
子供たちは普通に吐きます(笑)排泄ケアよりもこっちが多かったですね。とにかく泣くので、泣き過ぎてゲホゲホと。喘息などで吸入をしていても吐く。
こういった咄嗟の出来事は、看護師なので処理は任されますよね。ただ、子供なのでそういうもんだろうなと思うと自然に慣れるもの。
宿命ですなー..。
【消化器内科病棟】
こちらも消化器内科なので、ちょっとしたことでも汚い仕事は回ってきます。口はもちろん、肛門といった汚いところから内視鏡は入れますからね。
そういった器具の処理はナースの仕事。汚いなと思いつつも、やはり毎日やっていると慣れてきます。吐血を始めてみた時は、汚いを通り越して怖かったですがw
各病棟にいると、独自の汚い仕事があるはず。これを避けるのは、結局のところナースとしての仕事の選択肢が狭まるので。看護師=汚い仕事と言われても仕方がないんです。
ここを考えていないと、「看護師でも汚れない環境で働けるのかな」とか思い出しますからね。確かに心療内科などに行けば、汚れる確率は減るんですが。
それよりも、「汚い」を克服する方法を考えた方が早いんです。
「汚い」と思う仕事を避けない
大半の人はこれでカバーできるはず。それが「汚いと思っても逃げないこと」です。この春に入職した新人ナースの子も、排泄ケアに困惑していたのでわかるんですが。
「うわぁ~..人のウンチは汚いな」と避けていると、避けたという意識がどんどん積み重なるんですね。述べてきたように、汚いことも含めて仕事なのでこれではいけません。
それよりは、排泄ケアが必要なら率先してやってみる。汚れたとしても、「洗えば問題ないんだ」と知る事にも繋がりますからね。
これはどの診療科でも同じで、率先してやってる人は汚いと思いながらも「慣れ」が生まれやすいです。一種の免疫効果とも言えるんですが。
私も家では潔癖症なところもあるんですが、職場だとスイッチが切り替わるようになりました。
「嫌な事を避けない」という心がけを持つだけでも、徐々に向き合えるようになります。私も、小児病棟時代は避けてたこともあったんですが。向き合うようになると慣れは早かったですね。
「汚い仕事」は技術で乗り切る
また汚いと思う仕事をしていても、「汚れるほど頑張れ」とは言われないですよね。むしろ、適切な処置・処理を覚えることが重要になります。
そこには、汚れないようにする工夫も必要になりますし、汚い仕事を汚くなくする技術も必要。この意味分かりますかねw
例えば介護系ナースとして働いていると、排泄ケアは日常茶飯事。ここでミスをして、手や白衣を汚しちゃうと結果的に洗うロスタイムが生まれるんですよ。
こういうのをいかに無くすかが勝負なので、必然的に汚い仕事をしつつも「結果的に汚れない」という方向に進むようになります。
私もかれこれ長くやってますが、白衣はもちろん手も汚さないレベルでやれるようになりました。
処理後は手を洗うんですが、念入に洗わなくても大丈夫なレベルに育っています。
技術的な問題で乗り切ろうと思うと、仕事の成長にも繋がるので頑張ってみる事をおすすめします。巡り巡って、何も汚れずに済むんですから。
「汚いの許容範囲」を見定める
最後はやっぱりコレ。
個々の価値観の中で、汚いと思う範囲を見定めるべき。同じ看護師業務で汚いと思う内容でも、これはダメでこれはOKとかあるじゃないですか。
- 嘔吐が多いのはイヤ
- 排泄ケアが多いのはイヤ
- 医療器具で汚れるのがイヤ
こだわりや気になる範囲を見定めると、全てがイヤだと言う話にはならないですよね?
そうなると、本当にイヤな業務の多い診療科だけを回避しておけばいいんです。
私の周りにもこういう人は多いんですが、「子供のウンチは綺麗だと思う」という価値観でずっと小児病棟にいる人もいますw
「お年寄りが可愛い」という理由で、高齢者の排泄ケアを気にしない人もいたり。同じ「汚い」でも人によってこんなに差があるんだなと。
どうしても無理なところ以外は「頑張っていると慣れる」というのが、私の看護師生活の中で学んできたことですね。
それでも汚い仕事が無理なら、クリニック系がおすすめ
というように書いてみましたが、頑張ったけど汚い仕事はやっぱり無理という人もいますよね。そういう方は、転職という道があるので深く悩まなくてもいいです。
選択肢は狭まるので、働ける場所は少なくなるんですが・・。
病棟など24時間態勢でケアする場所は避けて、クリニック系に進むのはおすすめです。私だと心療内科などがそうでしたが、汚い処置は少ないので。
他にも人気しがちな美容系クリニックなどもいいでしょう。
同じ老人介護でも、自立度の高い人が多い有料老人ホームなんかも狙い目だったり。
例えば看護系の求人アドバイザーの方は、色んな角度からベストな職場を提案してくれるので相談してみるといいでしょう。
自分では解決できないという方ほど、相談を含めてコンサルタントさんに頼るといろんなケースに対応してくれますから。
せっかく看護師の資格を持っているなら、「汚いのは無理」というだけで業界を去るのは勿体ないですからね。
看護系求人については私も実際につかったところをまとめているので参考にして下さいませ。(私も使った看護師求人サイト比較のまとめ)