「数十年後、ロボットが多くの仕事を奪っていく」
こんな話を聞いたことは無いでしょうか?わたしは、看護師という仕事をしつつも介護の現場にいるのでよく耳にする話です。
例えば今は高齢者の介助は力仕事。人間ありきで成立していますが、その分だけ腰への負担など問題視されているんですね。特に非力(?)なナースには負担です。
極論だと「力のいる労働は、男女問わずロボットに任せるべき」みたいな意見も出ています。さて、こんな感じでAIやロボットなどが普及すると仕事は無くなるのでしょうか?
看護師として働く中で不安に思うこともあるので、同じように感じている方が心配にならないよう考えをまとめてみました。
手術とかもロボットが出来るように研究してらしく医師でも危うい話があったりしますよね。
ロボットに奪われるかどうかは、考え方次第である
結論は出ているんですが、ロボットに仕事を奪われるかどうかは個々の捉え方次第なんですよね。根も葉もない結論ですがw
例えば、ロボットがわたしの職場(認知症介護病棟)で以下のようなことが出来るようになったとします。
- お年寄りを支えて運べるパワーロボット
- AI車イスにより患者さんの移動が自動になる
- 看護技術が必要な注射などを機械が代わりに行ってしまう
などなど、SF映画を観るのが好きなわたしには妄想が膨らむわけです。もうロボットが何をしてもおかしく思えない時代に生きていますからね。
しかし、こういった話から「看護師の仕事がどんどん減る」とも思えません。
専門家っぽいオジサンたちは「仕事が無くなる」と騒いでたりするんですが、実のところはロボットをどう扱うかが問題なんですね。
つまり看護師として働く現場の人たちの気持ち一つと言えます。
ロボットに出来ることは増える。増えた時にあなたはどうする?
おそらく、長い目で見るとロボットはどんどん不可能を可能にしていきます。女性ばかりの職場で、いつまでもフルパワーで重たい患者さんを運ぶのもナンセンスな話。
しかしロボットが現れた時になって「仕事が無くなるー」と思うのは不正解。逆なんですよ。
「じゃあ、このロボットをどのように有効活用しようかな」と考えるわけです。※これ落合陽一さんという有名な学者さんが言ってた話ですwツールをどのように使うかみたいな。
AIロボットが、お年寄りをベッドから起こして車イスに移乗させる。だけどここで終わりではありません。
ちゃんと座れたか、身体に不調は無いか、そういったことを確認するコミュニケーションは必要です。
「ロボットが何でもやってくれる・・」のが理想ですが、細かな点に気を配れるのは人間だからできること。
何でも機械がやってしまうようで、ロボットに看護されるのが不安な人だっています。特に人間なら、調子が悪い時ほど心のやすらぎが欲しいですから。
その際に、看護師さんたちがやるべきことがロボットを使いつつ、看護師にしか出来ないポジションで仕事をすることなんです。
ロボットに出来ることが増えたのはいい。だけど同時に考えたいのが、その時にじぶんは何が出来るのかなんですね。
常にわたしはこの意識を持って、仕事をしたいと思っています。ロボットに振り回されるのではなく、振り回す側になろうという感覚で!
自信を持って、これからも看護師の道を極めて行きたいなと思うばかりの新春ガチトーーク。マジメに語ってみましたw